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交通事故で外貌醜状を負った人の慰謝料について

弁護士

「顔に目立つ傷痕が残ってしまって、仕事に行くのが苦痛になった」
「傷痕でも慰謝料ってもらえるの?」

外貌醜状(がいぼうしゅうじょう)とは、顔や頭など人目に触れる部位に目立った傷痕が残ってしまった状態です。ただし、手足は含まれません。

外貌醜状は外見に目立った傷痕が出来てしまうため、コンプレックスになって精神的ショックを受けたり、職業によっては傷痕が就業に影響する場合もあります。

骨折などとは違い、運動能力よりも精神的なショックが特に目立ちますが、慰謝料は貰えるのでしょうか?

この記事では顔や頭など目立つ部位に傷痕ができてしまった、外貌醜状になってしまった場合の慰謝料についてお話します。

交通事故の慰謝料を決める基準

交通事故の被害の慰謝料は、「自賠責基準」「任意保険気基準」「弁護士基準」という3つの基準を参考に計算します。

どの基準で計算するかによって慰謝料の金額は大きく変わります。

自賠責基準

車を運転する人は必ず自賠責保険に加入します。

自賠責基準の慰謝料は、法令で最低金額が4200円と決められています。

任意保険基準

交通事故の加害者が、自賠責保険の他に保険に加入している場合に参考にします。

各人が任意で加入している保険会社の慰謝料の算出基準で、それぞれの保険会社は会社内部で独自の設定しているので、会社によって金額に多少の差があります。

弁護士基準

弁護士基準は、3種類の慰謝料の算出基準のうちで最も高額です。

示談交渉が決裂して弁護士に依頼したときに提示する金額で、法律や過去の事例を参考にしています。

法律のプロが過去の事例を元に金額を算出しているため、裁判をしたら認められる可能性が高いのが特徴です。

交通事故のよる外貌醜状の後遺障害に対する慰謝料は?

後遺障害とは、交通事故の被害が原因で元通りに完治せず労働しづらくなったり、身体の痛みや精神的ショックが残ることをいいます。

後遺障害を認めてもらうためには、重度を表す14級〜1級の等級に当てはまっていることが条件です。

以下に外貌醜状の場合に多い後遺障害と等級をまとめました。

7級:著しい醜状

頭部なら手のひら大の以上の傷痕、顔面なら卵より広い傷痕、または10円玉以上の組織陥没、頚部なら手の手の平大以上の傷痕が目安です。

  • 自賠責保険基準:409万円
  • 任意保険基準:500万円
  • 弁護士基準:1000万円

9級:相当程度の醜状

著しい醜状として捉えられる状態で、美容整形等により醜状を相当程度軽減できるとされる長い線状痕(5cm以上の線状痕)を指します。

  • 自賠責保険基準:245万円
  • 任意保険基準:300万円
  • 弁護士基準:690万円

12級:醜状

頭部なら卵より広い傷痕、顔面なら10円玉程度の傷痕、3㎝以上の組織陥没、頚部なら卵より広い傷痕が目安です。

  • 自賠責保険基準:93万円
  • 任意保険基準:100万円
  • 弁護士基準:290万円

後遺障害認定の流れ

後遺障害が認められなくては、後遺障害慰謝料を貰うことができません。

怪我の治療が終わったら、後遺障害の認定へ向けて以下のような手続きをしましょう。

なお、財産の大きな一部になるかもしれない大金なので、しっかりと弁護士基準で受け取ることをおすすめします。

  1. 主治医と症状固定について話し合い、後遺障害診断書を書いてもらう
  2. 交通事故証明書、事故発生状況確認書、自賠責保険支払請求兼支払指図書を書く
  3. 後遺障害診断書を保険会社に提出する
  4. 後遺障害診断書は保険会社から損害保険料算出機構へ送られる
  5. 保険会社に後遺障害認定の結果が通知される
  6. 保険会社からあなたへ、示談金が提示される(納得がいかない場合は異議を申し立てる    

交通事故による外貌醜状の逸失利益はもらえるの?

外貌醜状が残ってしまったら,加害者側の保険会社から、

「外貌醜状は慰謝料しか認められない」

「外貌醜状の逸失利益は認められない」

といった旨を告げられるかもしれません。

しかし、実は外貌醜状の逸失利益が認められた事例は多数あるのです。

外貌醜状になった部位や傷痕の広さや深さ、被害者の年齢や職業を考慮し、逸失利益が認められるかどうかが決定されます。

保険会社から逸失損益は認められないと言われても、鵜呑みにはしないようにしましょう。

交通事故の慰謝料を増やす方法

弁護士基準と自賠償保険の請求額には何倍もの差が出ることがあります。

交通事故の慰謝料は弁護士基準が最も高額なので、なるべくこの基準で受け取りたいところです。

弁護士基準で支払ってもらうためには、交通事故の被害のプロである弁護士に依頼するのが最もおすすめです。

弁護士特約を使えるか調べてみましょう

弁護士特約とは、交通事故に遭ってしまったときにあなたが契約している保険会社が弁護士費用を300万円まで負担してくれるという制度です。

多くの保険会社が弁護士特約を用意しているので、あなたが加入している保険会社についても調べてみましょう。

まとめ

研究
  • 外貌醜状とは、手足以外の人目に触れる部位目立った傷痕が残ってしまった状態
  • 交通事故の慰謝料は自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準で算出される。
  • 自賠責基準の場合、慰謝料は最低1日4200円。
  • 慰謝料の算出基準の中で、弁護士基準が最も高額。
  • 後遺障害慰謝料は後遺障害等級が上がるごとに金額が上がる
  • 損害保険料算出機構に認めてもらうことで、後遺障害を認定してもらえる
  • 外貌醜状でも逸失損益が認められる場合が多々ある
  • 後遺障害慰謝料を弁護士基準で算出してもらうためには、弁護士に依頼するのがおすすめ

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